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2009/11/02
 2009年11月2日 社債?私募債? どうなる中小企業の資金調達


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                           2009年11月2日
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   ◇◆◇ 社債?私募債? どうなる中小企業の資金調達 ◇◆◇
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 落語『芝浜』をご存知でしょうか。
 先日、日本中に惜しまれつつ亡くなった古典落語の名人、三遊亭円楽さんも
 得意とした人情話。
 特にこの時期から年末に向けて、寄席に多くかけられる題目です。

■あらすじ
 目利き腕利きだが酒好きで怠け者の魚売りが、ひょんなことから大金の入った
 財布を拾う、というお話。
 「遊んで暮らせる」と喜び、宴会を開いてどんちゃん騒ぎをしたのも束の間、
 一晩寝たら女房は「大金拾ったなんて妙な夢を…」と嘆き、残るは借金ばかり。
 猛省した魚売りはきっぱり酒をやめ、無我夢中で仕事に精を出し、3年で表通
 りに店を構えるほどの大成功を収めました。
 その年の大晦日、女房が夢で拾った財布をさし出し、財布は主人が寝ているう
 ちにお上へ届けたこと、じきに落し主不明で財布は戻ってきたが、主人が元の
 酒飲みに戻ることを心配して隠していたことなどを打ち明け、詫びます。
 すべてを聞いた魚売りは女房を叱ることなく礼を言い、安心した女房に酒を
 勧められましたが、口を付けるところで
 「よそう、また夢になるといけねぇ」

 いかがでしょうか。
 心機一転した魚売りのサクセスストーリーは、事業再生そのものです。
 お酒を断つというのはあまりにも辛い…という声も多く上がりそうですが、
 この「芝浜」は、「事業再生=経営者の再生」であるということと、家族の
 支えが事業再生の中でもかけがえのない大きな力を与えてくれるということ
 を教えてくれます。

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   ◇◆◇ 社債?私募債? どうなる中小企業の資金調達 ◇◆◇
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 不動産担保に依存しない融資の必要性は、この数年で急激に高まっています。
 セントラル総合研究所でも予てより、商品在庫や売掛金を担保とした「流動
 資産担保融資」や「少人数私募債」など、さまざまな新しい資金調達方法に
 ついてご案内してまいりました。

 なかでも少人数私募債は、従来の社債と違って行政手続きが不要、担保が不
 要、金融機関への説明義務もないなど、簡易的な手続きで安定した中長期資
 金を確保することができます。
 これらのメリットを鑑みると、少人数私募債は、より中小企業向けの資金調
 達方法であると言えます。

 ただし、少人数私募債には下記のような制限が設けられています
 【1】募集人員は50名未満であること
 【2】募集対象は経営者個人、経営者の親族、知人、社員や取引先などの
    縁故者であること。(金融機関や機関投資家は対象外)
 【3】1口の金額は発行総額の1/50以上とすること

 また、通常の社債の発行を行うのであれば、個々の企業において条件を整え
 たうえで格付けを取得して債券を発行する、という形が一般的です。

 しかしこの場合、店頭公開前の中小企業が個別に債券を発行しようとすると
 債権に倒産リスクを織り込んだリスクを請求されてしまうため、発行コスト
 が高くなりすぎるという問題が浮上します。


 そのような状況下、中小企業の資金調達の円滑化・多様化を図ることを目的
 として、東京都や大阪府等で数年前から取り入れられている制度があります。
 中小企業が持つ債権を束ね、それをベースとした証券などを利用して資金調
 達をする、というものです。

 この制度では、保証協会の保証とリンクさせることにより、中小企業の信用
 リスクを金融機関以外にも分散させながら無担保・長期での資金調達が可能
 です。
 また、売掛債権などの中小企業の資産を証券化することによって買い手が増
 え、資金回収が早められることも期待できます。
 投資家にとっても、安定利回りが見込めるといったメリットも見込めます。


 さて、中小企業、金融機関、投資家――三者それぞれにメリットの見込める
 この「債権の証券化による資金調達」。
 具体的にはどのように実施されているのか・・・次回お伝えいたします。

▼次回予告
 ・「債権の証券化による資金調達」の種類
 ・資金調達の落し穴「クロスデフォルト」

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 1996年の設立以来、セントラル総合研究所は7000件もの事業再生を手掛けて
 参りました。
 問い合せ企業は個人事業主から上場企業にまで至り、業種も多岐に渡ります。

 ▼ホームページではその取り組みの一例を公開しております。
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 今、中小企業再生の現場では何が行われ、何が起こっているか――
 セントラル総合研究所では「マンスリー事業再生レポート」を毎月発行して
 います。
 セントラル総合研究所ならではの経済予測や中小企業に役立つ最新の金融情
 報を、分かりやすくコンパクトにお伝えします。

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 《目次》
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 ・コンサルの現場から   全国企業倒産状況
 ・金融最新情報      民主党政権下の中小企業支援策
 ・新刊のご案内      『民主党政権で中小企業はこう変わる!』
 ・イベント報告&ご案内  セミナー報告 パブリシティ情報 他
 ・北村龍行コラム【曇りガラス】   鶴と亀とハブ空港

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 ◎読者の皆様のご意見、ご要望などお待ちしております。
  info-melmaga@sodan.info までご連絡ください。

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 (発行責任者: 八木宏之)
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