メールマガジン



 2010年6月2日 


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■□        CRIメルマガ 『セントラル事業再生レポート』
□       ≪事業再生と敗者復活〜再生実績9000件の相談現場レポート≫
                                              2010年6月2日
                               発行:株式会社セントラル総合研究所
                                        http://www.sodan.info/
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  普天間基地移転での内閣の「辺野古」記載問題で、ついに社民党が連立から
 離脱、そして首相の退陣表明。一体日本は誰が舵を取り邁進していくのでしょう。
  今月18日には改正化資金業の施行、また中小企業への融資も積極的に行っ
 ていた日本振興銀行の業務停止など、中小企業にとっては、向かい風となりそ
 うな雲行きです。
  常にアンテナを張りめぐらせ新しい情報をキャッチし、あらゆる法規、制度、
 スキームを活用して再生に向かわなければいけない時です。

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                      目  次
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     ■6月18日改定貸金業法が全面施行で中小企業への影響は・・
     ■中小企業金融円滑化法にもとづく貸し付け条件変更の実施状況
     ■連載!「事業再生の現場から」
     ■季節のお便り「二十四節気」
     ■編集後記
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■□   6月18日改定貸金業法が全面施行で中小企業への影響は・・  □■
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    社会問題にもなった多重債務者をこれ以上増やさぬそう4年前に施行された
 貸金業法が今月18日に改定、全面的に施行されます。
  総量規制や金利の引下げ、グレーゾーン金利の撤廃、貸金業者への規制強化
 など施行前から懸念の声が相次いでいますが、このまま施行されれば借りる側
 の中小企業は、また貸す側の貸金業者はどのような影響を受けるのでしょうか。

 ☆貸金業法改定:概要 ⇒ http://www.sodan.info/knowhow/study/study17/

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■□  中小企業金融円滑化法にもとづく貸し付け条件変更の実施状況  □■
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    モラトリアム法案施行から約半年、大手メガバンク4行の3月末時点での返
 済条件変更の実施状況が出揃いました。実施率67.8%のみずほを先頭に三
 井住友、三菱東京UFJ、りそなとほぼ大差はないようです。現場の支援先か
 らあがってくる声も、ほぼ条件に応じてくれている状況が伺えます。
 ただし、返済はなくなったわけでありません。この猶予期間にぜひ会社を再
 建させてください。

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■□              連載!「事業再生の現場から」           □■
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 (3)その売り掛けは本当に入金されるのか
  「今年に入ってからの売り上げが全部パァなんです!『黒字倒産』って言葉
 を知らなかったわけではないのですが、こうなってようやく思い知りました。
  本当に恐ろしいなって…」こう話すのは、家族でレンタカー屋を営むK氏の息
 子さんです。K氏は20年前に脱サラをして、東北地方でレンタカー業を始め
 ました。
 小規模ではありますが、地元のマイクロバス需要のほとんどを請け負って、
 これまでとても順調に経営を続けてきました。景況の悪化が叫ばれるなかでも、
 昨年は息子夫婦のマイホームを新築し、その羽振りの良さは、地方の田舎町で
 は飛びぬけた感もあります。
  そのK氏に大きな衝撃を与えたのは、大口の取引先:D社の突然の倒産です。
 地元でも老舗の結婚式場などを経営するD社が自己破産申請をしたとニュース
 になったのは今年の4月中旬。同県内では平成22年に入って最大の大型倒産
 として報じられました。ブライダル事業に留まらず、地元のJAと共同で葬祭
 事業も手がけていたD社との提携により、K氏のレンタカー屋では、場合によ
 っては臨時ドライバーを雇うほどであったと語ります。
  ところが、その売り上げも全てD社の申し入れ通りの手形決済だったのです。
 冒頭の息子さんの悲痛な叫びはそれゆえ。どれだけ多くの売り上げがあったと
 しても、手元に残された売上手形はもはや紙くず同然。K氏の企業が今後資金
 繰り悪化に見舞われるであろうことも、想像に難くはありません。
  「ここでうちまで倒産したら、地元の皆さんにも迷惑がかかる。うちまで倒
 れるわけにはいきません。これまで経営は全て親父任せにしていたことを反省
 しています。これからはがむしゃらに営業するだけでなく、取引先の倒産リス
 クも見ながらキャッシュフローを考えなければならないんですね。」
  息子さんはそう語り、後継者としての決意を新たにしています。

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■□              季節のお便り「二十四節気」             □■
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 日本の四季には1年を12ヶ月、二十四節気、七十二候と暦を区切って季節
 感を出しています。このような四季を仕事や生活に生かしていけば、おのずと
 せわしなく味気ない日々に彩が加わります。主婦の方、自営業の方、営業の方、
 投資をなさる方それぞれに季節の変化を暦の上で先取りして日々を輝かしてい
 きましょう。

                平成22年6月今月の展望
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         6月6日〜7月6日(節月:芒種〜小暑の前日迄)

  今月の干支「壬午」(みずのえ・うま)は、姙(はらむ)の意で万物を育成
 する力を持ち、「午」(うま・し)はさからうの意。草木が繁盛の極限を過ぎ
 衰微の傾向が生じたことを表します。
  また、九気では「七赤金気」(しちせき・きんき)で弁能優れ、如才なく頭
 脳明晰で内面を磨き、謙虚で質素に、堅実に独立自営を志すことがいいとされ
 ています。

  詳しい「季節のお便り」はメルマガ発行サイト「まぐまぐ」にて登録、ご覧
 いただくことができます。
 http://www.mag2.com/m/0001138270.html

           二十四節気「芒種」ぼうしゅ━━━━6月6日
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  6月6日3時49分「芒種」です。旧暦5月、午(うま)の月の正節で新暦
 6月5〜6日頃。天文学的には太陽が黄経75度の点を通過するときをいいま
 す。
  芒種とは、稲や麦など「芒」(のぎ)のある穀物を植え付ける季節の意。の
 ぎの付いた実は「もみ」のこと。梅雨入り前で、稲作農家には田植えの開始期
 にあたります。雨が絶え間なく降り続き、農家は田植えの準備などで多忙を極
 めます。
  芒種の5日後の頃が「入梅」となります。梅の実が熟する頃。雨が降り、カ
 ビが生える、うっとうしい季節でもあります。草原や川辺ではカマキリや蛍が
 現れ始め、梅の実が黄ばみ始めます。

              ◇◇◇五月雨(さみだれ)◇◇◇
  陰暦5月(現在の6月)に降る雨で梅雨のことを指していました。すなわち
 日が差さないほど厚い曇が垂れ込めている状態の雲を「五月雨雲」と呼んで、
 曇天の代名詞でした。
             ◇◇◇五月晴れ(さつきばれ)◇◇◇
 陰暦では「五月晴れ」は、曇天の中のほんの少しのぞいた青空を指ました。そ
 れが明治3年からの新暦5月は小満芒種のいい気候が続く時期で、いつの間に
 か「五月晴れ」は雲ひとつ無い晴天を指すように変化しました。

  詳しい「二十四節気(季節のお便り)」はメルマガ発行サイト「まぐまぐ」
 にて登録、ご覧いただくことができます。
 http://www.mag2.com/m/0001141172.html

              **** 編 集 後 記 ****
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    今日6月2日、このメルマガを発行する寸前に鳩山首相が退陣を表明し
  ました。選挙対策なのでしょうか・・・。

   芒種から数えて6日後の6月11日が入梅です。小満から芒種を経て入梅
  までは、気候もよく過ごしやすい日が続きます。
   今年はこの時期に九州では口蹄疫禍です。収束に向っているとはいえ大量
  の家畜を処分して拡大を防いでいる報道は目に焼きつきます。
   ともあれ暦の上では入梅が終わると「夏至」で、すなわち本格的な夏にな
  ります。今年は・・・・・・です。

   梅雨時はカビが生えやすいので、食肉など食品関係の方は注意を要する時
  期です。
  読者の皆様お体ご自愛専一の程
  筆者敬白

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 発行責任者: 八木宏之 
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