メールマガジン



 2010年6月30日 


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■□        CRIメルマガ 『セントラル事業再生レポート』
□       ≪事業再生と敗者復活〜再生実績9000件の相談現場レポート≫
                                             2010年6月30日
                               発行:株式会社セントラル総合研究所
                                        http://www.sodan.info/
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  日本はサッカーW杯一色で大盛り上がりです。昨日のパラグアイ戦はPKま
 でもつれ、残念な結果となってしまいましたが先週の予選最終戦のデンマーク
 との決勝進出を賭けた一戦。平日深夜の試合でありながら平均視聴率は40.
 9%(関東地区:ビデオリサーチ調べ)と国民の関心の高さがわかります。
  これだけの人が日本代表を応援するパワー。日本の政治や経済へのパワーに
 変えられればいいですね。

  不定期に配信してきましたCRIメルマガは今後、中旬、下旬と月2回、事
 業再生に関する話題やリポートを配信させていただきます。

                  目  次
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    ■SFCG元社長逮捕にみる「欲」と「見栄」
    ■水面下で消え行く企業
    ■iPhone4発売!日本の技術・販路の行方
    ■「7月1日銀行の日」
    ■連載!事業再生の現場から「雨天の友を得よ」
    ■水野俊哉著「ビジネス本作家の値打ち」に掲載!
    ■季節のお便り「小暑」「7月の展望」

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■□      SFCG元社長逮捕にみる「欲」と「見栄」      □■
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    昭和53年、株式会社商工ローン(後にSFCG)は設立。金融機関からの
 借入が困難な中小企業へ積極的に融資を行い、東商一部にまで成長しました。
 しかし、SFCGは平成18年、貸金業法の改定によるグレーゾーン金利の撤
 廃、過払い利息の返還、さらにリーマンブラザースの破綻による貸し剥がしに
 よって資金繰りが悪化、平成21年2月民事再生法を申請しました。そして、
 申請後に日本振興銀行へ債権を二重譲渡していたことが判明、民事再生法手続
 きは打ち切られ破産手続きに移行されました。その後、SFCG元社長は民事
 再生法申請前に400億円を越える資産を関連会社へ流出させた疑いが発覚、
 平成22年6月逮捕されました。中小企業の資金繰りの力強いパートナーがな
 ぜ逮捕に。詳細はブログでご覧いただけます。

 ☆SFCG元社長逮捕にみる「欲」と「見栄」
                ⇒  http://www.h-yagi.jp/00/post_35.html

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■□           水面下で消え行く企業           □■
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    企業の倒産件数も「中小企業金融円滑化法(モラトリアム法=返済条件変更)」
 や「景気対応緊急保証制度」など政府の金融支援政策によって、大型倒産が目
 立った平成20年をピークに平成22年5月まで徐々に減少の傾向にあります。
  今後の政府の手当支給も相まって明るい兆しが見えてきたようにも思われま
 すが、私ども事業再生の現場ではまだまだ窮地脱出とはいかないようです。
  倒産企業は1万4732件(東京商工リサーチ調べ)。これに対して休眠・
 廃業・解散している企業が2万7191件(帝国データバンク調べ)と2倍近
 くあるというのです。
  続きはブログでご覧いただけます。

 ☆「水面下で消え行く企業」
                ⇒  http://www.h-yagi.jp/00/post_32.html

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■□       iPhone4発売!日本の技術・販路の行方        □■
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    3日間で170万台を販売したというApple社のiPhone4。簡単に言えば携帯
 電話にPC機能が加わった端末で、PCを立ち上げることなくいつでもどこでもメ
 ールやウェブ、ビデオに電子書籍、ゲームに至るまでこれ1台で全てできるす
 ぐれモノです。市場に消費ニーズがあれば多少高くても売れるといういうこと
 です。
  先日、経済産業省から通商白書が発表されました。その内容は「アジア内需
 とともに成長する我が国」「グローバル化の視野拡大に向けて成長」「新興国
 市場の獲得」と。では、具体的にはどう行動すればいいのかと、問いかけたく
 なるのは中小企業の経営者も同じでしょう。
  続きはブログでご覧いただけます。

 ☆「iPhone4発売!日本の技術・販路の行方」
                ⇒  http://www.h-yagi.jp/00/iphone4.html

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■□    トピック!7月1日は銀行の日      □■
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  7月1日は銀行の日です。金融の総合情報機関の日本金融通信社が「地域に、
 取引先に、株主に」より開かれ、より親しまれ、より信頼されるために、自ら
 を見つめ直す日として提唱されました。「地球にやさしく顧客に親切」をテー
 マに各行で様々な催事が展開されます。

  銀行の日は、明治26年(1893)7月1日、普通銀行に関する法規の基
 礎となる「銀行条例」が施行されました。金融総合専門紙「ニッキン」を発行
 している日本金融通信社により、平成3年(1991)に7月1日を「銀行の
 日」に制定されました。

  日本は明治維新前から金本位制の「兌換貨幣」(だかんかへい=金との交換
 が証された通貨)を使用していました。ところが、金と銀の交換比率の違いか
 ら金が海外に流出して国内の金が急激に不足してしまい、兌換を止めざるを得
 なくなりました。

  明治3年(1871)6月27日「新貨幣制度」が制定され、呼称は「円・
 銭・厘」になり、1両が1円になりました。しかし金本位制は変わらず、その
 ため金貨不足になり、代わりに銀貨が使われるようになりました。これが「銀
 行」と呼ばれる所以です。

  発券銀行制度を導入しているアメリカ合衆国のナショナル・バンク制度(国
 法銀行制度)を参考にして、伊藤博文が帝国議会に建議して、明治5年(18
 72)「国立銀行条例」が制定されました。

    これにより、明治6年(1873)渋沢栄一が日本初の国立銀行「第一国立
 銀行」(現:みずほ銀行)を設立。その後、この条例を基に民間が数多くの国
 立銀行を設立たのでした。

 「国立」という名称は米国の「National Bank」を直訳したもので、国家が設立
 したものでなく、渋沢栄一や三井などの民間資本が設立した銀行です。その銀
 行はすべて番号が名前になっていて、「ナンバー銀行」と呼ばれていました。
 「金融機関コード」という4桁の「0001」は明治時代には第一国立銀行で、今
 の「みずほ銀行」です。銀行再編で0001が無くならないことを願うばかりです。

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■□         連載!「事業再生の現場から」         □■
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 (5)雨天の友を得よ

  「雨天の友を大切にしたい」とは、鳩山前首相が辞任前日、首相補佐官であ
 った中山義活氏に語った言葉です。この言葉こそ、鳩山政権の終わりに、経営
 者に限らず、全国民に届いてほしいと願ってやみません。

  関東地方に本社を置く年商40億円規模の食材メーカー、A商事ではある日突
 然こんな異常事態が発生しました。「社長、財務担当のM役員と連絡がつきま
 せん!」社長は業界の社交に専念、職人気質の副社長は現場での生産しか注目
 していなかったA商事のなかで、M氏は財務を一手に引き受けていました。そ
 のM氏が雲隠れしたとなると、翌月の資金繰りすら、皆目見当がつかなくなっ
 てしまいます。さらには、A商事がM氏の経営する別法人の債務の連帯保証ま
 でさせられていたことも判明したのです。
  結局、A商事は民事再生を申請して再スタートを切ることとなりました。経
 営者がしっかり自社の財務状況を把握してさえいれば、行う必要のなかった民
 事再生です。
  酷な言い方ではありますが、社長、副社長共に、財務面に注意を払わず、業
 務をM氏1人に丸投げしていた結果と言えるでしょう。
  「人を見たら泥棒と思え」というのはあまりにも過激な例えかもしれません
 が、人任せで安穏としている事業主は、自社の財務の綻びに気付くことができ
 ないばかりか、すぐそばにある資金調達のチャンスさえも見逃しかねないでし
 ょう。
  経営の順調な時期にはよい人材が集まり、大口の融資も受けられてさらに調
 子が上がるもの。ただし、状況が変わるや一変、金融機関も取引先も手の平を
 返し、有能な従業員が会社を離れていくばかりか、従業員の謀反により足元を
 掬われる…というケースも耳にすることは少なくありません。A社の例のよう
 に、中小企業においては、財務担当者や経理担当者が雲隠れしたり、社長の片
 腕であったはずの重役に下位従業員が扇動されて崩壊に至ったり、という事態
 も、実際これまでに何度も見てきました。
  逆境のときに支えてくれる人物がどれだけいるかは、公私を問わず、その人
 物を量る重要な目安であると言えます。

  ところで、この「雨天の友」とは「日本史上最もクリーンな総理大臣」とし
 ても名高い三木武夫氏の言葉とも言われています。「政治とカネ」と騒がれる
 昨今、三木のようなクリーンな政治家の活躍も望まれます。<つづく>

 ☆「事業再生の現場から」過去掲載分は弊社Webサイト「バックナンバー」か
  らご覧いただけます。
                  ⇒ http://www.sodan.info/mailmaga/

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■□     水野俊哉著「ビジネス本作家の値打ち」に掲載!     □■
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    「グレーゾーンが撤廃されたのも、元をたどれば八木氏の功績である」と水
 野俊哉氏が掲載してくれた著書「ビジネス本作家の値打ち」が平成22年6月
 に発売されました。石井裕之氏、大前研一氏、勝間和代氏、計46名の堂々た
 る作家の書論を水野俊哉氏が「読むべき作家、また無視してもいい作家」など
 ストレートに評論しています。

 ☆「ビジネス本作家の値打ち」詳細ページ
                ⇒ http://www.sodan.info/publication/

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■□    季節のお便り「二十四節気」     □■
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       7月7日は二十四節気「小暑(しょうしょ)」です
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  7月7日14時02分「小暑(しょうしょ)」です。旧暦6月、未(ひつじ)
 の月の正節で、新暦7月7日頃。天文学的には、太陽が黄経105度の点を通
 過するときをいいます。

  梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃。夏至を堺に日足は徐々につまり
 ますが、実際には実感されず、夏の太陽が照り付けて、暑さは日増しに加わっ
 てきます。

  この日から暑気に入ります。小暑から立秋までの間が「暑中」で「暑中見舞
 い」はこの期間内に送ります。

  梅雨明け前の集中豪雨に見舞われることも多いので、注意が必要です。蓮の
 花が咲き始め、鷹の子が巣立ちの準備を始め、蝉が鳴き始めます。

                「7月の展望」
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 ★7月7日〜8月6日(節月:小暑〜立秋の前日迄)
 ★二十四節気「小暑」しょうしょ 「大暑」たいしょ
 ★今月の干支「癸未」みずのと・ひつじ き・び
 ★今月の九気「六白金気」ろっぱく・きんき

   ◆「癸」みずのと・き 陰の水 雨水 小川 雪
 ◇「癸」は、もともと揆(はかる)の意味。草木の種子の内部にはらまれた
  (姙)ものが、次第に形になって、その長さを測ることが出来るほどになっ
 た状態を表します。

  水は万物育成に必要不可欠ですが、余分にあっても、欠乏しても、害になり
 ます。時を得れば、学問や芸術に長じ、慈悲の心篤く、教育の才能を現し、企
 画力を発揮します。物事を臨機応変に処し、良き指導者を得て大成します。時
 を失えば、知性は愚直となり、自立の脳を失います。水は留まれば腐敗し、役
 に立ちません。水源である金性、漏出先の木性を得て清流となります。

   ◆「未」ひつじ・び 陰の土 晩夏 土用
 ◇未は、草木の果実が熟成して滋味を生じ、陰気すでに長じて万物が衰えはじ
  めることを表します。

  理性的で努力家、思いやりがあり、何事も丁寧です。忍耐強さと剛情の性質
 を持ち、様々な仕事で活躍し、一業に留まれません。他人と妥協できず、他人
 が自分に和合するまで待つ粘り強さは抜群です。そして、取り越し苦労が多く、
 きれい好きです。

 ☆「7月の展望」の続きはブログでご覧いただけます。
                  ⇒ http://www.h-yagi.jp/05/7_1.html

          **** 編 集 後 記 ****
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  6月も終わり7月を迎えます。1年の半分が過ぎました。今後は日が短くな
 り秋、冬になります。夏を満喫しましょう。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
 筆者敬白

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  当メールマガジンの内容に基づいて行った行動により生ずる一切の損害につ
 いては一切責任を負いかねますのでご了承下さい。

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 発行責任者: 八木宏之 
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