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事業再生の現場から

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(1)「金融機関がこれほどひどいとは知らなかった…!」

これは先日、長年不動産業を営むY氏(仮名)から寄せられた声である。金融機関による「貸しはがし」こそ鳴りを潜めている様子ではあるが、企業の資金調達の苦労は一向に収束の気配はない。
ただし、「不動産不況」が叫ばれて久しいものの、Y氏自身は「これまで不動産業一本で無借金の黒字経営を続けてきた」と自信を持って語る。債務を抱えてもいない健全なはずの企業から、なぜこのような悲痛な声が上がるのか――状況を伺ったところ、Y氏は所有しているマンションの老朽化のため改修工事を検討。そのため設備投資費用として、数千万円の融資を地元のメガバンク支店へ申し込んだところ、色よい回答は受けられず、自社の収益不動産を担保として提示したにもかかわらず融資は不可との返答を得たそうである。
メディアでどれほど不況と煽られても、順風満帆に事業を続けてきたY氏にとって、それは実感できるものではなかった。金融機関に融資を断られてようやく、「金融機関にもカネがない」ほどの景況の深刻さを知ったという。

[2010.4.23配信]

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