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事業再生の現場から

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(128)「本業赤字」でもノンコア事業で利益が出れば・・・?
    〜収益拡大の芽を守る「カーブアウト」

不動産 まずはデューデリ
事業再生の実務において、まず行うのは「デューデリジェンス」です。

セントラル総合研究所では、
今期と前期の売上げ
営業利益
経常利益
金融機関からの借入状況
などを確認したうえで現場を訪問し、
事業内容
流動資産
不動産
など、さまざまな角度から企業の価値を精査します。

総合的なデューデリジェンスを行うことで、無駄に発生している経費や生産性の低い事業など、隠れていた事業不振の原因や淘汰するべきものが見つかります。

リストラは・・
通常は、財務・雇用・事業といった3点からリストラを始めます。
無駄な経費を削り、過剰な人員を削減し、不採算事業からは撤退する──

この時、本業以外の事業が不採算であり、好転の見込みも無いものであれば特別な手法は必要ありません。
ところが時として、本業は赤字であるにもかかわらず、ノンコア事業では利益を生んでいる…という逆転のケースが出ることがあります。

「選択と集中」には慎重に

「選択と集中」というキーワードの下で、「本業」から「本業以外の事業」と「本業以外の事業に関わる人材」を切り離して再構築を図る場合には、かなり慎重に行わなければなりません。

利益を出しているノンコア事業を戦略的に社外に切り出し、さらに成長させることを可能にする手法が「カーブアウト」です。

カーブアウト(Carve out)はその名の通り「切り出し」を意味します。
経営の現場では「その企業の中核ではないが将来収益の拡大が見込める事業」を切り出し、独立させることを指します。

[2015.9.10配信]

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