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事業再生の現場から

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(37)死ぬ気で生きる!リサイクル時代の『武士道』の読み方

死ぬほどの覚悟を決めて物事を選択
「武士道と云ふは、死ぬ事と見附けたり」
これは『葉隠』(山本常朝・田代陣基)の冒頭の一文です。大東亜戦争中の特攻や自決の際にこの一節を残して命を落とした方も多く、特に有名な言葉なのでご存知の方は多いかと思います。座右の銘にこれを挙げる経営者もいらっしゃいます。
 「武士道の根本は、死ぬことにつきると会得した。死ぬか生きるか、二つに一つという場合に、死をえらぶというだけのことである」という文章も続き、潔く死を迎え入れることこそが「武士道」であるという解釈も根強くあります。
しかし、これは単純に死を推奨するものではありません。「決死の覚悟」と言うように、死ぬほどの覚悟を決めて物事を選択するというのが本来の意味と考えられます。へ理屈のようにも見えますが、「生き延びる」と決めたのならば死ぬ気で生きるのが真の道と言えましょう。

起業したものの、決算前に頓挫
かつて語られた「企業30年説」では、どんなに時代を席巻した企業も、30年経てば技術の進歩や環境の変化によって事業に翳りが見えるものとされていました。今では、その周期はさらに早まっています。
日本の中小企業は「創業→成長→競争→淘汰→廃業」という「優勝劣敗」の流れのなかにありました。競争に負けたら淘汰され、それで終わりだったのです。
セントラル総合研究所に相談にみえる企業のなかには「収益を見込んで起業したものの、決算前に頓挫した」という例も。何がヒットするかわからないいま、中小企業にとってもチャンスはあると思われますが、失敗した時のリスクは旧態然として大きいのが現状。起業したい人も減ってしまいます。

会社もリサイクルの時代
この「優勝劣敗」のサイクルのなか、廃業に追い込まれる企業がある一方で、「淘汰」から「再編→整理→再生→成長」と組成する企業が増えなければ、日本経済の復活もあり得ません。仮にいま、自分の会社が淘汰の波のなかにあると感じているとしても、決して諦めないでいただきたいのです。
不用品を再生、再利用することがリサイクル。現在では関連法案も施行され、日本にも定着しました。これからは、会社もリサイクルの時代です。何もしなければ死ぬだけの会社であるのならば、勇気を出して「リサイクル」に取り組み、旧態勢からの時代にマッチした会社へと「再生」を果たしましょう。

[2011.11.10配信]

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