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事業再生の現場から

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(62)総選挙前、冬の節電スタート〜「脱原発」ならば代替エネルギーを!

師走、12月は特別な時期

節電 いよいよ今年もあと1ヶ月を切りました。12月の別称は「師走」。
旧暦の睦月(むつき)(1月)、卯月(うづき)(4月)、長月(9月)などの呼称はほとんど使われなくなっていますが、師走だけは新暦となった今でも一般的な言葉として浸透しています。それだけ日本人にとって12月は特別な時期であるのでしょう。 「師」=「先生」と捕らえられがちですが、お坊さん(法師)が忙しく檀家を回ってお経を上げていたことが由来であるようです。もう一つの説として、1年間の仕事が終わる、物事をなし終えるという意味の「仕極(しは)つ月」、「為果つ月(しはつつき)」が語源だとする説も。経営者にとっては、こちらの方が説得力を持つかも知れません。
この12月は稼動できる日が2月よりも少ないという企業も多いことでしょう。年越しの準備に加え、選挙も控えており、非常に慌ただしい雰囲気ではありますが、限られた時間を無駄にすることのないよう取り組んで参りたいものです。

冬の節電、影響大きい北海道は7%以上の節電
12月3日、政府の要請による冬の節電期間が、沖縄県を除く全国でスタートしました。来年3月29日までの平日に、数値目標を設けない形で家庭や企業に節電を呼びかけています。
停電した場合の影響が特に大きい北海道には、今月10日から来年3月8日までの平日に節電の数値目標を設定。平成22年度比で7%以上の節電を求め、発電トラブルで供給力が低下した場合にも対応できる体制を整えるとのことです。

経団連は節電で経済停滞を懸念
夏の節電に続く冬の陣。恐らく全ての企業にとって、事業を行う上で電力は欠かせないもの。不要な利用を抑える「省エネ」はともかく、「節電」は企業経営とはなかなか相容れません。
世間では「ウォームビズ」も定着してきた感はありますが、節電をビジネスチャンスにできる業界は限られています。すでに削減する部分を持たない自転車操業の中小・零細企業にとってはなおのこと。経団連は、節電による経済停滞懸念を示し、原発稼動についても推進を提言しています。

24時間発電可能!公約掲げる党はなし
経済が停滞している局面において、操業を支えるエネルギーの供給を維持することは最優先されるべきです。
総選挙を前に各政党は「脱原発」「卒原発」を掲げていますが、代替となる安定的に24時間発電可能なエネルギー供給を明確にする党が現れない限り、経営の現場も安定からは程遠いと思えてなりません。

[2012.12.6配信]

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