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(65)追悼・大島渚監督〜反骨精神に溢れた名匠の生き様

大島渚監督新しい年が明けて間もないというのに、衝撃の訃報。
1月15日、映画監督の大島渚氏が肺炎のため80歳で亡くなりました。

世界に名声高めた「愛のコリーダ」
学生運動の経験もあるという大島監督の映画作品は、社会性の高さが特徴的です。『戦場のメリークリスマス』(昭和58年)や『御法度』(平成11年)など、熱心な映画ファンでなくとも耳に覚えのある名作を数多く送り出しました。
なかでも、昭和11年に実際に起きた「阿部定事件」を題材にした『愛のコリーダ』(昭和51年)によって、その名声は世界的にも不動のものとなっています。

孤立恐れず己の信念貫く生き様
『愛のコリーダ』は発表当時、作中における性描写などの過激な内容もさることながら、スチール写真を収録した書籍を巡ってわいせつ文書図画販売罪に問われた裁判も注目を集めました。
この時の審理は、写真が「芸術か、わいせつか」という点に問題が置かれていました。ところが大島監督は「わいせつがなぜ悪い」と反論。結局裁判は「わいせつに当たらない」として無罪判決に至りましたが、これに対しても「議論を逃げられた」「有罪のほうがよかった」とまで語っています。
また、遺作となった『御法度』完成に際して大島監督は「変な映画を撮るヤツだと思ってくれれば嬉しい」ともコメントしていました。決して世間に迎合することなく、孤立を恐れずに己の信念を貫くその生き様に、強く共感。大島監督のその反骨精神を受け継ぎ、「中小企業の敗者復活」を目指すセントラル総合研究所は今年も戦って参りたいと考えています。

バッシング受けた事業再生、今ではスタンダードに
セントラル総合研究所の代表、八木宏之の初めての著書『借りたカネは返すな!』も、発表当時は「借金を返さないとは不謹慎極まりない」等と非難する声も多く受けました。
しかし、不安定な社会情勢の下、私たちのノウハウを必要とする方は非常に多く、会社設立から16年間で相談件数はおよそ9,000件にも上ります。かつて「不謹慎」とバッシングを受けた事業再生の概念も、社会の変化と共にスタンダードとなりつつありますが、私たちは現状に甘んじることなく、これからも社会に問題提起をし続けるアウトローでありたいものです。

大島渚監督のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
合掌

[2013.1.24配信]

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