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事業再生の現場から

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(86)忘年会シーズン到来〜経営リスク打破のカギは「忘年ノ交」にアリ!

全国企業倒産 今年も残すところ幾日
日々の予定に忘年会も加わる時期になりました。
「忘年」というと、その年1年間の労苦を忘れるために催される宴会であるという解釈が一般的です。ところが起源は意外に古く、元々は論語の1節。
本来は「忘年ノ交」、すなわち「年齢を超えた付き合いをしよう」という意味で、主従・上下の関係を越え、お互い無礼講で言いたいことを言い合う付き合いを指します。
「無礼講」は現在の忘年会と通じるものですが、忘れるべきは年の差とのことです。

今どきの若いモンは…気持ちもわかるように
齢を重ね、社会経験を積んだ経営者にすれば、今の20代、30代の若い世代の言葉遣いや態度は気に入らないところも多いかもしれません。筆者も「今どきの若いモンは…」と言いたくなる気持ちもわかる年齢になってきました。
けれど、エジプトのピラミッドの壁画にも「今の若者は…」と愚痴めいた記述があるとか。
年配者にとって若者の言動が生意気に思えるのは、太古の昔も21世紀の今も変わらないということのようです。

若者との交流も思わぬ興味に
むしろ様々なリスクを背負っている経営者は、そんな若者たちと積極的に交流することをおススメします。
時に「宇宙人?」とも感じられる彼らと話していると、これまで意識しなかった分野にも興味が湧いてくるはず。
そうやってアンテナを張っておくことは、感性を磨くことにもなります。

感性を磨くとは、すなわち「専門バカ」にならないということ
仮に経営手腕に自信を持ち、黒字を続けてきた経営者であっても、ちょっとしたきっかけで倒産の危機に追い込まれないのが今の世。 そんな時には、過去の成功にとらわれず、すぐに対応を変えて切り返すことが大事です。
そのためには、自分の専門分野を追求するだけでなく、社会の動きを常に肌で感じながら、感性を磨くことが欠かせません。

「データを見れば経営はできる」と語る経営者も
けれど「データを見なければ経営ができない」経営者であってはいけません。
新たに商品やサービスを開発して売り出す際、感性がモノを言うことは間違いないこと。
それ以上に、経済も、政治の世界も「何が起こるかわからない」ということを痛いほど感じる混沌とした社会にあっては、不況や増税など、自信の力だけではどうしようもないトラブルを切り抜けて行くためにも、感性を研ぎ澄ましておくことが欠かせないのです。

若者との会話がリスク対処のヒントにも
例えば新入社員やアルバイトの学生に「趣味は何か」と尋ねてみても、それがいつの日か、未知のリスクが顕在化した時に対処する手がかりとなる可能性もあります。
今年の忘年会は、意識して若者と接することを心がけてみてはいかがでしょうか。

[2013.12.10配信]

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