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行政にも不動産の任意売却、リースバックの流れ,大阪府泉佐野市

売却後も施設を使いながら賃貸

リースバック大阪府泉佐野市は、総合文化センターを売却後も同市が賃貸で継続利用できるリースバックを条件に売却することを表明。裁定売却価格は126億7,000万円。企画提案書を平成27年10月26日から11月4日に受け付け、11月中旬のプレゼンテーションを経て11月下旬に買受人を決めるとしています。
不動産のリースバックによる市財や資金など温存する動きがみえてきました。


4施設からなる総合センター

総合センターは、客席数1,376席の大ホールを持つエブノ泉の森ホール(市立文化会館)を中心に,中央図書館や生涯学習センター、歴史館いずみさの(市立歴史館)の4施設からなります。
総延べ床面積は3万4848平方メートルで竣工は1996年。建設費は297億円。このうち233億円は、地方債の発行で資金を調達。その残額が2平成26年度末で142億円に上ります


売却額で一括返済

泉佐野市の年間の総合文化センター償還額は11億円ですが、今後はリース料13〜18億円に据える見込み。同市では、今回の売却額を残債の一過値返済に充てる方針です
同市では、売却後のリース料は年間10億円を希望しており、従来見込んでいた償還額と今後支払うリース料との差額で生まれる新たな資金を地方創生などの財源を活用する方針です。


投資家やファンドへ売却

リースバックは、自らの意志で所有する不動産を投資家やファンドなどへ売却。売却後に賃貸借契約により、そのまま不動産を利用する手法で、不良債権化した所有不動産などの対応に利用されています。
平成25年3月末に終了した中小企業金融円滑化法によるリスケジュール(条件変更)でも、中小企業向け融資や個人向け住宅ローンの申請件数は増加傾向。住宅や本社,工場、病院など早めの対策が必須です。

[2015.10.16]更新

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