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事業再生の現場から

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(115)間違った執着心が会社を潰す〜経営を諦めないために「○○○」しよう!

不動産 個人的な趣味や習慣ならいざ知らず、ビジネスにおいては、「やめる」ことも「やめてもらう」ことも、相当のストレスを伴うことです。

リストラを決断ーー最初の一言は・・
「辞めてもらう」ことにおいては、勤続10年、15年、あるいは先代の頃から働いてもらっている従業員に退職してもらわざるを得ないという時ーー
特に、最初の一言を切り出すのは本当につらいことです。

けれど、切り出すのが1年ーいや、たった1ヶ月遅れてしまったことが原因で、経営の建て直しがきかなくなったというケースは近年多く見られます。

経営者も身を切る想い
従業員にリストラを通告する際、経営者も身を切られる思いをすることでしょう。
「かわいそう」
「もっといい方法があるかもしれない」と躊躇する気持ちも充分わかります。

とはいえ、厳しいことを申し上げるようですが、辞めてもらうと決めたなら、スピード感をもって対処しなければなりません。
なぜなら、辞めてもらうタイミングを逸したら、企業もその人も、前に進むチャンスを失ってしまうからです。

人件費という固定費の苦悩
企業にとっては人件費という固定費を抱え続け、財務改善もままならない。
従業員にとっても「この会社に必要とされていない」という気持ちで務め続けるのは精神的に辛いもので、転職にむかって気持ちを切り替えることができなくなってしまいます。

故に、スピーディーにやめてもらう決断ができなければ経営者としては失格。市場から退場させられるのもやむを得ないと言えるでしょう。

諦める時は、スパッと決断すること。

その決断ができずに、間違った執着心から
「頑張る」
「諦めない」と言って何も変えられないでいると、
最も努力し、最も評価すべき部門が生み出している利益を食いつぶすこととなり、結局は会社全体をダメにしてしまうのです。

断捨離が流行?
少し前から、世間では「断捨離」が流行しています。
「新しい片付け術」と思っている方も多いかもしれませんが、不要なものの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術にもつながります。
「断捨離を実行しただけで運が好転した」と語る人も少なくありません。

断舎利は、物への執着を捨てることが最大のコンセプト。
執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、 心もストレスから解放されてスッキリするーー
これはそのまま、企業経営にも当てはまります。

事業再生、事業承継を目指す経営者もまず、身の回りの断捨離から始めてみてはいかがでしょうか。

[2015.2.24配信]

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