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事業再生の現場から

(159)金利と手数料、どちらがおトク?〜
金融機関融資・ビジネスローンとファクタリングの比較

債券額や支払いサイトで異なる手数料

丁酉ファクタリングの手数料については債権金額、売掛先の規模や経営状況、支払いサイトなどによって異なるので一口にはいえません。
また、取引形態によっても異なります。

ファクタリングは2通り
ファクタリングには売掛先に通知する必要がある「3社間ファクタリング」と、売掛先への通知が不要の「2社間ファクタリング」があります。
実はこの2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングの手数料には大きな違いがあるのです。

手数料には10倍の開き
3社間ファクタリングでは、売掛債権額のおよそ1%〜5%が相場です。一方、2社間ファクタリングでは、売掛債権額のおよそ10%〜30%が相場となっており、2社間ファクタリングの手数料の方が、はるかに高いのです。
売掛先を通さない2社間ファクタリングは、債権を買い取るファクタリング会社のリスクが高いため、リスク回避の意味も含めて手数料が高くなっているということです。

ビジネスローン:低金利ですが厳しい審査
一般的な資金調達方である銀行のビジネスローンは金利の低さが魅力ですが、審査が厳しく借りにくいというデメリットがあります。
また、ビジネスローンの金利は一見すると2社間ファクタリングの手数料よりも安いように思われますが、その後の返済が必要です。
そして、審査によってはファクタリング手数料よりも金利の方が高くなるケースもあるため、十分比較する必要があるでしょう。

資金調達の条件:事業内容・決算書・社長の信用
銀行や金融業者から融資を受ける場合も、返済能力に関する審査に通らなければお金は借りられません。
融資先の審査基準は金融機関や業社によって異なりますし、細かな基準などについては公表されていませんが、おおむね事業内容、決算書、社長の信用情報の3点がチェックされます。
ただし、資金繰りに困ってから金融機関に融資を申し込んでも、審査に時間がかかるうえに、厳しい審査で融資が受けられない可能性があります。

売掛金の買取には審査は簡易
一方、ファクタリング会社に償還請求権なしで売掛金を買い取ってもらう場合であれば、利用者に対する審査はそこまで厳密には行われません。
審査は利用者ではなく、売掛先に対して行われるためです。
現金の調達が急がれる場合は、自社の審査なしでスピーディーに現金化できるファクタリングを利用する方が有利と言えるでしょう。

売掛金の審査:経営状況・規模、取引年数
売掛先への審査では信用度や経営状況、経営規模、利用者との取引年数などが審査されます。
このため、売掛先の信用度が著しく低い場合などは、たとえ利用者の信用度が高くても買い取りを断られる可能性もあるので、注意が必要です。


[2017.4.24配信]

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